小3から急に算数がわからなくなるワケ
- 加藤ちか

- 9月14日
- 読了時間: 3分
小3くらいになると・・・
「分数や小数がわからない!」
「文章題になるとフリーズする!」
今までできてたのに、
急に算数でつまずく子が爆増します!
これが“9歳の壁”ってやつです
良くある勘違い
「うちの子、理数系は苦手なのかも」
「私も文系だから、やっぱり遺伝?」
実はこれ、大きな誤解!
算数ができなくなるのは
遺伝でも才能でもなくて、
低学年までに育った
“考える土台”の差なんです。
なぜ小3から算数は難しくなるの?
低学年までの算数は
「目に見える世界」で考えられます。
🍎 りんご3個+2個=5個
🍬 あめ6個入りが3袋 → 6×3=18個
頭の中でスッとイメージできますよね。
でも分数や小数は違う。
1/3+1/2 =??
…なに?どう足すの?
頭でイメージできないから、
途端に“つかみどころがない”モノになる。
このつかみどころのなさが
「算数分からない!」の正体なんです!
具象思考と抽象思考
ちょっと難しい用語ですが、
「具象思考」と「抽象思考」というものがあります
「具象思考」とは、
目の前の事象をそのまま具体的に扱って考える
👉例:リンゴが3個+2個=5個
「抽象思考」とは、
より複雑な思考をするために
表面的な事象を数字や式でモデル化して考える
👉例:ケーキを3等分した1切れを“1/3”と表す
人間の脳は、
幼児期は「具象思考」しか使えませんが、
9歳ごろから徐々に、
「抽象思考」で考える準備を始めます
これは単純な思考を一般化することで
考えるエネルギーを節約し、
より複雑な思考をするためです!
抽象思考ができるようになると
応用や工夫ができるようになり、
難しい問題も自分で考え解けるようになる
つまり、
この時期に抽象思考をしっかりと育てておけば、
その後の人生で困難にぶつかっても、
自分で工夫して解決する思考力を発揮し、
自分で人生を切り拓いていくことができます!
抽象思考ができるようになるには
①数や記号を見て体験イメージを呼び出す
👉 例:「1/4」を見たときに、
ケーキを切る場面が頭に浮かぶかどうか。
② 呼び出したイメージを頭の中で正確に再現する
👉 例:ケーキを4等分するイメージをつくる。
③ イメージを操作して新しい状況に当てはめる
👉 例:「1/3+1/4」のとき、ケーキを3等分・4等分に切るイメージから試行錯誤する。
このように「抽象思考」には
体験に基づく具象思考の視覚イメージが必要です。
そして視覚イメージを再現して操作するには、
体感や感情をじっくり味わう体験でなければなりません!
つまり、しっかり抽象思考を育てるには
9歳までにたくさんの具体的体験を深く味わい、
頭に“体験と紐付いた視覚イメージ”を
たくさんつくっておくことが大切なんです。
"体験のデータベース"がしっかり蓄積している子は、
その後に学ぶことを乾いたスポンジのように吸収します。
学力が爆発的に伸びるのです!
9歳までにやるべきこと
まとめると、
❌ パターン暗記ややり方だけのドリル学習はNG
⭕ 体験を視覚イメージとリンクさせるために見えるもの・触れるものをじっくり味わいって体験すること
9歳の壁は「才能の壁」じゃない。
小さい頃にどんな体験をしてきたか、が未来を大きく変えます。
だからこそ、9歳までに ―
子どもがじっくり考えて、
自分なりに工夫する体験を、
たっぷり用意してあげてください。
まなべるあそびばでは
その考える土台を育てています
手遅れになる前に
一生モノの思考力を育てませんか?
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